食品工場、ビル、地下街、電気室、畜産施設、放送局、港湾、空港、鉄道──どんな施設にも共通しているのが、「ネズミが出たら困る」ということ。
実際に、「最近ネズミを見かけるようになった」「どこから入ってきたのかわからない」などの相談は少なくないようです。
ネズミによる被害は、単なる小さなトラブルではなく、
- 商品や設備へのダメージ
- 電気トラブルや火災のリスク
- 保健所の指導や営業停止
- 顧客・利用者からの信用失墜
といった、施設運営に大きな影響を与える可能性があります。
この記事では、そうしたリスクを避けるための基本的な考え方と、施設ごとに気をつけたい対策のポイントを、分かりやすく紹介します。
目次
ネズミが建物に入ってくる理由とは?

ネズミが好む場所の特徴
ネズミが住みつきやすい場所には、こんな共通点があります。
- 餌になるものがある(食材、飼料、ゴミなど)
- 隠れられる場所が多く、人の目が届きにくい
- 外と中をつなぐスキマがある(5mmあれば・・・)
- 静かで暗くて、安全に感じる場所
放っておくとどうなる?
- 電気配線や設備をかじられて火災や停電につながる
- 商品や資材が汚染されて廃棄になる
- ネズミは1年で数百匹に増えることも
- 衛生管理や監査にひっかかって営業停止の可能性も
施設・業界ごとに見る、よくある被害と対策
食品工場・飼料工場
- 段ボールや紙の梱包材はなるべく早く処理
- 食品・飼料は密閉容器に保管し、棚の上へ
- 配管や床の隙間を定期的にチェック
- ゴミは毎日処理。置きっぱなしNG!
ビル・商業施設・地下街
- テナントごとに衛生ルールを統一する
- ゴミ置き場はフタ付き、収集日以外は出さない
- 地下の機械室や共用配管は月1で点検
- 配線やダクト周りのスキマは金網やパテで封鎖
電気室・機械室
- ケーブルや管の通る場所に隙間がないか確認
- 配電盤の裏などに古い資材が放置されていないか整理整頓
- ネズミセンサーやトラップを設置しておくと安心
養鶏場・養豚場など畜産系施設
- 飼料は金属製のふた付き容器に入れて保管
- 古い飼料袋やダンボールの放置はネズミの巣に
- 外まわりの雑草や堆肥も、こまめに片づける
- 通気口や排水溝もチェック
放送局・通信施設
- 電源周辺の隙間、壁と床の間などを封鎖
- 24時間無人の配線室にはモニタリングセンサーが有効
- 配線スペースはシンプル&清潔をキープ
港湾・空港・鉄道施設
- 倉庫の搬入口や荷物の受け取り口に注意
- 梱包材の山はネズミの隠れ家になりがち
- トンネルや地下ピットなどは定期的に確認
- ラットガードやトラップを配置する
永輝未来ラボ


ネズミ被害は単なる衛生の問題ではなく、店舗の存続に関わる重大なリスクです。
清潔でネズミのいないお店は、お客様に安心感を与え、スタッフの働く意欲にもつながります。「ネズミの出ない飲食店」は、それ自体が“信用されるブランド”です。今日からで…
すべての施設に共通する3つの基本対策

スキマをふさぐ
- ドアの下、換気口、配管の出入口は特に注意
- 5mmでも入れるので、金網やパテで対処を!
- 建物の外まわりも確認しよう
餌&隠れ家をなくす
- 段ボール、紙袋、不要な資材はすぐ処分
- 食材や工具は棚の上&密閉で保管
- 倉庫・電気室などは常に整理整頓を意識
早期発見と見張り
- フン、かじられ跡、異音、尿のニオイ…、少しでも兆候があれば即対応!
- トラップやセンサーを活用して監視強化
- 必要なら専門業者に相談しておこう
今すぐできる!ネズミ対策チェックリスト
- ドア下や配管のまわりにスキマはない?
- ゴミはきちんと袋に入れてフタをしてる?
- 段ボールがたまっていない?
- 倉庫・電気室が整理されてる?
- ネズミのサイン(フン、ニオイなど)見逃してない?
- トラップやセンサーで監視してる?
永輝未来ラボ


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施設の安心・安全のために、ネズミ対策を!

ネズミ被害は、どの業界でもどの施設でも「いつでも起きるかもしれない」ものです。
でも、ちょっとした気配りや日常の工夫で、意外とカンタンに対策を始めることができます。
- スキマをふさぐ
- 餌と隠れ家をなくす
- 見張る・気づく
この3ステップを意識して、ネズミにとって「住みにくい場所」を作っていきましょう。
施設の安心・安全のために、できることから今日からスタートしてみてください!