LED照明への切り替え、空調設備の更新、遮熱塗料の施工、デマンド管理――。
工場や物流施設、病院、介護施設、スーパーマーケット、オフィスビルなどでは、すでにさまざまな省エネ対策が実施されています。
一方で、設備担当者からは次のような声も聞かれます。
「一通り省エネ対策を行い、次に何をすればよいか分からない」
「大規模な設備更新は難しい」
「効果が分からない製品を、いきなり購入するのは不安」
そのような企業にご検討いただきたいのが、受電設備などに設置して電力ロスの低減を目指す「デンジセーブ」です。
デンジセーブは、導入前に無料トライアルを行い、実際の電気使用量を比較してから購入を判断できます。

電気使用量の削減を目指す「デンジセーブ」とは
デンジセーブは、フェライト組成のセラミックプレートを使用した省エネ製品です。
受電装置や供給電力のライン上に設置し、電気設備に含まれるノイズや高調波に起因する電力損失へアプローチします。
メーカーは、平均5〜10%の電気使用量削減への貢献を掲げています。ただし、削減率は設備構成、電力使用状況、動力負荷の割合、稼働時間、季節などによって異なり、すべての施設で同じ結果が得られるものではありません。
そのため、デンジセーブでは導入前に無料トライアルを実施し、設置前後のデータを比較したうえで、効果を確認する方法が採用されています。

省エネ対策に手詰まりを感じていませんか
企業が取り組める代表的な省エネ対策には、次のようなものがあります。
- 照明のLED化
- 高効率空調への更新
- 屋根や外壁への遮熱・断熱対策
- コンプレッサーやボイラーの更新
- デマンド監視
- 太陽光発電や蓄電池の導入
- 設備の運用時間や温度設定の見直し
これらは有効な対策ですが、すでに実施済みの場合、次の削減策を見つけるのが難しくなることがあります。
さらに、設備の全面更新には多額の費用がかかり、操業を止められない工場や施設では、工事日程の確保も課題です。
デンジセーブは、既存設備を大きく入れ替えずに検討できるため、「設備更新とは異なる次の一手」を探している企業に適した選択肢の一つです。
ALSOKも、工場やプラント向けの省エネ対策として、ノイズを除去して機器の運用効率向上を図るデンジセーブを紹介しています。
デンジセーブの仕組み
フェライトとは
フェライトは、酸化鉄を主成分とする磁性材料です。
電子機器や電気設備では、不要な高周波ノイズを抑えるため、ケーブル、電源装置、通信機器などに広く使われています。
身近な例では、パソコンやモニターのケーブルに取り付けられた円筒状の部品にも、フェライトコアが使用されています。
電力設備のノイズや高調波にアプローチ
工場や大型施設では、モーター、インバーター、空調、冷凍冷蔵設備、生産設備など、多数の電気機器が稼働しています。
これらの設備から発生するノイズや高調波は、設備構成によっては過電流、発熱、配電損失などにつながる場合があります。
デンジセーブは、フェライト組成のプレートを受電設備や電力供給ラインに設置し、ノイズや高調波に起因する損失の低減を目指します。

デンジセーブの特徴
大規模な設備更新を伴わない
空調やモーター、生産設備そのものを交換するのではなく、既存の受電設備などに設置する方式です。
そのため、設備更新とは異なるアプローチで省エネを検討できます。
ただし、実際の設置方法や工事条件は、受電設備の構成や現場環境によって異なります。事前の現地調査と安全確認が必要です。
動力系設備の多い施設と相性がある
デンジセーブは、電力使用量に占める動力系設備の割合が高い施設を主な対象としています。
例えば、次のような施設が想定されます。
- 製造工場
- 食品加工工場
- 冷凍・冷蔵倉庫
- 物流センター
- 病院・介護施設
- スーパーマーケット
- 大型商業施設
- オフィスビル
- 大型空調やポンプ設備を使用する施設
施設によって負荷構成が異なるため、設置前に電力データや設備状況を確認します。

電気使用量の削減がCO₂削減につながる
購入電力の使用量が削減されれば、その電力に対応するCO₂排出量の削減にもつながります。
日本政府は、2030年度に温室効果ガスを2013年度比46%削減し、2035年度には60%削減する目標を示しています。企業にも、継続的な省エネと排出量削減が求められています。
省エネによる電力コスト削減は、環境対応だけでなく、事業運営コストの改善にも関係する取り組みです。
日本で進む脱炭素と省エネ
日本は2050年カーボンニュートラルの実現を掲げ、再生可能エネルギーの導入、省エネの推進、脱炭素電源の活用などを進めています。
2025年2月に閣議決定された第7次エネルギー基本計画では、2040年度の電源構成の見通しとして、再生可能エネルギーを4〜5割程度、原子力を2割程度とする方向性が示されました。
ただし、電源を脱炭素化するだけでなく、企業や施設が使用するエネルギーそのものを減らすことも欠かせません。
設備更新、運用改善、再生可能エネルギーの導入に加え、電力損失へアプローチする製品も、省エネ施策の選択肢になり得ます。
無料トライアルで効果を確認してから判断
省エネ製品を導入するときに最も気になるのは、「自社の施設で本当に効果が出るのか」という点です。
デンジセーブでは、一定の条件を満たす施設を対象に、無料トライアルを用意しています。
公開されている案内では、設置後約2か月間の電力データを確認し、比較データの提出を受けたうえで購入を検討できる仕組みとなっています。効果に納得できない場合は、製品を回収する方式です。
主な対象条件
公開情報上の主な対象は、次のような事業者です。
- 高圧または特別高圧で受電している
- 電気料金が月平均100万円を超えている
- 動力系設備の電力使用割合が高い
- 設置前後の電力データを比較できる
低圧受電の施設、一般住宅、小規模店舗などは、原則として対象外とされています。正式な対象可否は、設備や契約内容を確認したうえで個別に判断します。
無料トライアルの流れ
一般的には、次の流れで検討を進めます。
1.事前ヒアリング
受電契約、毎月の電気料金、設備の種類、稼働時間、電力使用量などを確認します。
2.電力データと設備状況の確認
使用量の推移や動力負荷の割合を確認し、トライアルの対象となるかを判断します。
3.現地調査・設置計画
キュービクルなどの受電設備、設置スペース、作業条件、安全面を確認します。
4.デンジセーブを設置
電気設備の状況に応じて、対象となる受電装置または電力供給ラインに設置します。
5.トライアル期間の計測
設置後の電気使用量を記録し、設置前のデータや運用状況と比較します。
6.効果報告と導入判断
計測結果を確認し、削減効果と費用対効果に納得した場合に購入を検討します。
生産量、営業時間、気温、設備の増減なども電力使用量に影響するため、単純な前月比較だけではなく、運用条件を考慮して評価することが重要です。

省エネ対策をやり尽くした企業の「次の一手」に
LED化、空調更新、遮熱対策など、目に見える省エネ施策をすでに実施している企業でも、電力設備内の損失という観点から、追加の改善余地を検討できる場合があります。
デンジセーブのメリットは、カタログ上の削減率だけで導入を決めるのではなく、実際の施設でトライアルを行い、データを確認してから判断できることです。
ただし、効果はすべての施設で一律ではありません。
まずは受電契約、電気料金、設備構成、動力負荷などを確認し、トライアルの対象となるかを調査することから始めます。
まとめ
デンジセーブは、フェライト組成のセラミックプレートを活用し、電気設備のノイズや高調波に起因する電力損失の低減を目指す製品です。
既存設備の大規模な入れ替えを伴わず、省エネ対策を検討できる点が特徴です。
特に、LED化、空調更新、遮熱対策などをすでに実施し、「次にできる省エネ対策」を探している工場や大型施設にとって、検討候補の一つとなります。
まずは無料トライアルの対象となるか、電気料金や受電契約、設備構成をご確認ください。
電気使用量が本当に削減できるのか、実際のデータで確かめてから導入を判断してみませんか。