「親子で学ぶと未来が変わる!」シリーズ2
環境問題って難しい・・・?
「ねえママ、日本の環境問題ってどんなのがあるの?」
そんな質問をされたら、どう答えますか?
環境問題は難しいテーマのように感じるけれど、親子で楽しく学べるように分かりやすくお伝えします。
この記事では、日本の環境問題について「なぜ起こるの?」「どんな影響があるの?」をわかりやすく解説していきます。親子で一緒に学びながら、子どもと話してみましょう!
ゴミ問題 〜日本はゴミ大国!?〜
日本のゴミの量はどのくらい?(令和4年度)

日本では1年間で 4,034万トン のゴミが出ています。これは東京ドーム約107杯分に相当します!1人1日当たりのごみ排出量は、880グラムです。
ゴミの処理は大きな課題で、埋め立て地が足りなくなったり、焼却時に二酸化炭素(CO2)が排出されたりする問題があります。
どうすればゴミを減らせる?
- 3R(リデュース・リユース・リサイクル) を意識しよう
- リデュース(Reduce):必要以上に物を買わない
- リユース(Reuse):繰り返し使う
- リサイクル(Recycle):分別して再利用する
- マイバッグやマイボトルを使う
- フードロス(食べ物の無駄)を減らす

引用元:一般廃棄物の排出及び処理状況等(令和4年度)について/環境省
3R取組の地方自治体トップ3!全国平均は、1人1日当たりのごみ排出量880グラム。です。
その中でも、長野県は内陸県と言うこともあり非常に工夫されているのだと思います。特に長野県は自然が豊かで、環境保護の意識も非常に高いと言われている県の1つです。
その活動の1つで住民も自治体と一緒になって、ごみ削減運動を積極的に行われています。令和4年度の人口10万人未満の10市町村のうち7市町村が長野県がノミネート。
プラスチックごみ 〜海の生き物がピンチ!〜

日本のプラスチックごみはどこへ行く?
プラスチック資源循環の調べによると日本の廃プラスチックの総排出量は823万。世界第2位のプラスチックごみ大国(2022年度)です。第1位はアメリカです。
スーパーのレジ袋やお弁当の容器など、毎日大量のプラスチックが使われています。問題は、このプラスチックごみの一部が 海に流れ込んでしまうこと。
海に流れたプラスチックは、マイクロプラスチック という小さな破片になり、魚やウミガメが食べてしまうことがあります。結果として、海の生き物が病気になったり、死んでしまうことも・・・。
ですが・・・、日本は積極的に脱プラスチックに取り組む企業や自治体が多くあり、プラスチックごみの87%がリサイクルできるほど工夫と改善がされている国です。
プラスチックごみを減らすには?
- レジ袋を使わず エコバッグ を持ち歩く
- ペットボトルではなく マイボトル を使う
- お菓子やジュースを買うときは なるべく包装の少ないものを選ぶ
北海道は2008年10月からレジ袋の有料化スタート!
地球温暖化 〜気温がどんどん上がる!?〜

地球が熱くなっている理由
最近、夏がすごく暑くなったと感じませんか?
これは 地球温暖化 の影響です。工場や車から出る 二酸化炭素(CO2) が増えすぎると、地球の気温が上がってしまうと言われています。
地球温暖化が引き起こす問題
- 台風や大雨が増えると災害が起こりやすくなる
- 南極や北極の氷が溶けると海面が上がってしまう
- 生き物が住めなくなってしまう
家庭でできる温暖化対策
- エアコンの温度を適切に設定する(夏は28度、冬は20度)
- 電気をこまめに消す
- 車ではなく自転車や徒歩を選ぶ
- 地産地消(近くでとれた食材を使う)を心がける
地球温暖化現象は、日本だけではありません。気候変動による深刻な影響が世界中で明らかになり、1997年の京都議定書を経て、パリ協定(2015年)、日本政府の2050年カーボンニュートラル社会の実現(2020年)へと現在、進んでいます。
森林破壊 〜森がなくなるとどうなるの?〜

日本の森は大丈夫?
日本の森林は国土の約67%を占めていますが、 開発や違法伐採で森が減っている地域もあります。
木は二酸化炭素を吸収し、酸素を作る役割を持っています。森がなくなると、地球温暖化がさらに進んでしまいます。
森を守るためにできること
- 木を無駄にしない(紙の使いすぎに注意)
- 環境に優しい木材を使った製品を選ぶ
- 植林活動に参加する(学校や地域のイベントをチェック!)

日本は、過疎化による森林の放置も問題になっているそうです。実は、日本には人工林(人が植えた森)が多くありますが、過疎化や林業の衰退により、適切な管理ができなくなってきています。
その結果、木が密集しすぎて日光が当たらず、森が健康を失う という現象も起きています。
水質汚染 〜きれいな水を守ろう〜

日本の川や海が汚れる原因
工場や家庭から出る 汚れた水 が川や海に流れ込むことで、水質汚染が起こります。
例えば・・・、
家庭から出る汚れた生活排水
- 家庭で使った洗剤やシャンプーの成分が海に流れ、海の生き物に悪影響を与えてしまう
- 油をそのまま流して水質を悪化させてしまう
- 食べ物のカスをそのまま捨てて、ヘドロの原因にさせてしまう
工場や農業による汚染
- 工場から排水される水に有害な化学物質が含まれていることがある
- 農業で使う化学肥料や農薬が雨と一緒に流れて混んでしまう
特に農薬や化学肥料が川や海に流れ込むと、プランクトンが異常発生(赤潮・青潮) し、魚が生きられなくなることもあるそうです。
プラスチックごみ(海洋プラスチック問題)
スーパーのレジ袋、ペットボトル、食品の包装など、使い捨てのプラスチックごみ が川を通じて海に流れ出しています。
プラスチックごみにより・・・、
- マイクロプラスチック化 した原料を魚や貝が食べてしまう
- 海の生き物が誤食 によりウミガメやクジラが死亡する原因に
- 綺麗なビーチが見た目も悪くなり観光地にも影響する
その結果、魚や貝が住みにくくなり、私たちの食卓にも影響を与えてしまいます。
川や海を守るために私たちができること
生活排水を減らす工夫をしよう!
- 洗剤は 環境にやさしいものを選ぶ
- 油をそのまま流さない(新聞紙に吸わせて捨てる)
- 生ごみは流さず、コンポスト(たい肥)に活用
プラスチックごみを減らそう!
- マイボトル・エコバッグ を使う
- ペットボトルやレジ袋を減らす
- ごみの分別をしっかりする(リサイクルできるものは適切に処理)
ビーチクリーンや川の清掃活動に参加しよう!
全国で 海岸清掃や川のごみ拾いイベント が行われています。親子で参加すると、環境問題について楽しく学ぶことができます!
まとめ

環境問題は難しそうに感じるかもしれませんが、 小さな行動の積み重ねが未来を変える力になります!今日からできることを親子で話し合ってみましょう。