EV充電器に求められる防塵・防水性能とは?
電気自動車(EV)の普及が進む中、EV充電インフラの整備が重要視されています。特に屋外設置が多いEV充電器においては、防塵・防水性能が高く求められます。
その指標の一つがIP等級(Ingress Protection Code)であり、今回紹介するIES Synergy製「Smart EV充電器6kWタイプ」はIP65という高い保護レベルを備えています。
本記事では、このIP65の意味やメリット、実際の使用シーンについて詳しく解説します。
IP等級とは?

※IES Synergy:IP65
IPコードの基本構造
IP等級(Ingress Protection Code)は、電気機器の防塵・防水性能を示す国際規格(IEC 60529)で、JIS規格(JIS C 0920)でも採用されています。
IPコードは、次のように表記されます。
- IPXX(例:IP65)
- 最初の数字(0〜6):7段階の防塵性能のレベル
- 2番目の数字(0〜8):9段階の防水性能のレベル
Smart EV充電器6kWタイプは「IP65」
「Smart EV充電器6kWタイプ」に採用されているIP65は、以下のような意味を持ちます。
防塵等級(6)
- 6等級(最高レベル):耐塵形(粉塵が内部に全く侵入しない)
防水等級(5)
- 5等級:あらゆる方向からの噴流水によっても有害な影響を受けない(防噴流)
この等級によって、充電器が屋外の厳しい環境でも動作し続けることが保証されます。
一般的な普通充電器のIP等級
市場に出回っている一般的なEV用普通充電器のIP等級は、IP54やIP44が多く見られます。
- IP54:
- 防塵性能「5」:塵埃の侵入に対し保護されている。
- 防水性能「4」:あらゆる方向からの水の飛沫によっても有害な影響を受けない。
- 特徴:屋内・屋外どちらでも使用可能ですが、強い雨や砂埃が多い環境では注意が必要。
- IP44:
- 防塵性能「4」:直径1mm以上のの外来固形物に対して保護している。
- 防水性能「4」:あらゆる方向からの水の飛沫によっても有害な影響を受けない。
- 特徴:主に屋内用で、軽い水滴や埃には耐えるが、過酷な屋外環境では耐久性に不安あり。
これらと比較すると、IP65のEV充電器は、より過酷な環境にも耐えられることがわかります。設置環境によっては、普通充電器の機種選定が大切です。
IES Synergy製「Smart EV充電器6kWタイプ」の特徴

IES SynergyはフランスのEV充電ソリューション企業であり、信頼性の高い充電器を提供しています。「Smart EV充電器6kWタイプ」は、以下のような優れた特徴を持っています。

IP65による高い耐環境性能
屋外設置でも砂埃や雨風に強く、耐久性に優れているため、長期間の安定稼働が可能です。特に、商業施設や駐車場、公共スペースでの利用に適しています。
コンパクトで設置しやすいデザイン
省スペース設計ながら、6kWの高出力を実現。限られたスペースにも設置可能です。
使いやすいインターフェース
シンプルな操作パネルと視認性の高いLEDインジケーターを搭載し、直感的に使用できます。
IP65のEV充電器を選ぶ理由
IES Synergy製「Smart EV充電器6kWタイプ」は、IP65等級の高い防塵・防水性能を誇り、屋外環境でも安心して利用できる製品です。
EV充電インフラの選定において、耐久性と安全性を重視するなら、IP等級の確認は欠かせません。高性能なEV充電器を求める方には、ぜひおすすめの一台です。